北東北茅葺きネットワーク
設立趣意書
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北東北には、現在、おおよそ1,000棟の茅葺き屋根の建物があります。
茅葺きは、茅場で刈り取られたススキやヨシなど自然の素材を使い、職人の手仕事によって、人々の結いの精神に支えられて、長い長い間、守り伝えられてきました。
まさに北東北が誇る宝物です。
この茅葺きの建物と茅葺きの文化を、未来の子ども達の世代のために、大切に伝え残していかなければなりません。
しかし、茅葺きはいま、大きな危機にあります。生活のスタイルや建築の様式が様変わりした結果、茅葺き建物が激減し、茅を葺く人も茅場も失われようとしています。
私たちは、茅葺きを取り巻くこうした厳しい状況のなかにあって、茅葺きを守り伝えていくために少しでも力になりたいと考え、思いを同じくする仲間が集まりました。
茅葺きに暮らす人々、茅葺きに携わる職人のみなさん、茅葺きを愛する市民や研究者など、茅葺きに関わる多くの方々の情報を分かち合い、「現代の結い」によって茅葺きの維持・保存・再生・活用に寄与することをめざす「(仮称)北東北茅葺きネットワーク」を設立します。
平成21年3月
「北東北茅葺きネットワーク」設立準備会 かやぶき民家を残す会 芝棟・新郷プロジェクト 手這坂活用研究会 遠野郷茅葺き職人グループ 特定非営利活動法人 都市デザイン総合研究センター 有限会社 南部萱 帷子 研 田上正典 |